「クリティカルチェーン」を読んだ
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
- 作者: エリヤフゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 142回
- この商品を含むブログ (118件) を見る
プロジェクトマネジメント本。
大学の講師がプロジェクトマネジメントについて授業をしていくなかで、 なぜプロジェクトは遅れるのかについて結論を導き出していくストーリーになっている。
TOC(Theory of Constraint)
制約条件。
ボトルネックを改善することで全体のスループット(生産性)を向上させることができるというもの。 逆にボトルネックを改善しなければ、他を改善したところで全体のスループットは向上しない。
例えば製品Xを作るとして、そのためにステップAとステップBを行わなければならない。
ステップAは完了するのに1時間かかり、ステップBは2時間かかるとする。
ステップの順序がA > BとするときにXが完成するのは3時間掛かる。
ステップAが先に完了して、ステップBに渡せる状態で開始しても全体では2時間掛かるわけなので、 全体の時間を短くする(スループットを上げる)ためには、ステップB(ボトルネック)を改善しなければいけない。
ステップBがボトルネックでなくなったならば今度はステップAがボトルネックになるので ステップAを改善するというサイクルを繰り返していく。
TOC
でプロジェクトのリードタイムを短くする。
クリティカルチェーン
プロジェクト開始時には非クリティカルパスだったパスが、 遅れて結果的にクリティカルパスよりも長くなってしまうことがあるためクリティカルパスになってしまう。
例えば、ステップの担当者が同じだけど開始時期が同じなのでどっちかを開始できない状況になり、 結果的にクリティカルパスよりも長くなってしまうとか(リソースのキャパシティを超えている状況)
クリティカルパスはステップの従属関係を見てリードタイムを決定しているため、 リソースの競合については考慮されてない。
クリティカルチェーンは、クリティカルパスにリソースの競合についての視点を加えたもの(?)。
プロジェクトの計画はクリティカルチェーンでやる。