「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」を読んだ
- 作者: 細川義洋
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/08/01
- メディア: Kindle版
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システム開発プロジェクトにおいて、実際に起きた裁判を元に発生するトラブルの事例やそれに対する対応の例を挙げている本。
ストーリー風に書かれているため読みやすい。
受託開発における契約の問題などを取り上げているため、 自社で開発しているところには当てはまらない部分もある。
ベンダは専門家としてユーザー側に情報共有を積極的に進めなければ、 不備があった場合にそれに対して契約書に記載がない場合でもベンダの責任と認められることもある。 このあたり裁判所は、契約書だけを見ないで実態をみて判断しているんだなと感じた。
プロジェクトを成功させる上で必要なのは、 ユーザーとベンダが双方協力しあうことが不可欠だと言っていてやっぱりそうだよなとなった。
システム開発の目的は単に発注側の依頼を完了させるのではなく システムを使う人にとって価値を提供するという、 作ったその先にある目的を達成することが大切なのだと言っていて、 これまで開発していてあまり考えてなかったなと思い反省。
プロジェクト開始から終了までに管理上の注意するべきポイントが挙げられていて、 当たり前のことなのかもしれないけどマネジメント経験がないのでとても参考になった。